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久保 建英 選手の『今』に思うこと

くろパパ
期待の星、久保 建英 選手がヘタフェに移籍してから1か月が経ちましたね!

今回は久保建英選手の『今』について私の意見も含めて書いてみたいと思います。

久保 建英 選手の経歴

プロキャリア

2017.11~ FC東京

2018.8~   横浜F・マリノス【期限付き移籍】

2019.1~   FC東京

2019.6~   レアル・マドリード【完全移籍】

2019.8~   マジョルカ【期限付き移籍】

2020.8~   ビジャレアル【期限付き移籍】

2021.1~   ヘタフェ【期限付き移籍】

現在の保有元はレアル・マドリードとなっています。

移籍したヘタフェってどんなチーム?

チームの正式名称は、『ヘタフェ・クルブ・デ・フトボル(Getafe Club de Fútbol S.A.D.)』。

久保建英選手の保有元である『レアル・マドリード』と同じマドリード州にあるヘタフェに本拠地を置くチームです。

同じマドリード州ですが、『レアル・マドリード』や『アトレティコ・マドリード』とは比較的良好な関係で、久保選手のように若い選手をレンタルで獲得することも多くあるようです。

ちなみにですが、2017年7月から2019年7月までは、日本代表の柴崎 岳 選手も所属していました。

成績

ラ・リーガ シーズン成績

2015-16:1部 19位【2部降格】

2016-17:2部 3位  【1部昇格】

2017-18:1部 8位

2018-19:1部 5位

2019-20:1部 8位

2020-21:1部 13位(2月8日時点)

2015-16シーズンに2部降格の憂き目に遭いますが、1シーズンでの1部昇格を果たしています。

2003-04シーズンに初めて1部昇格を果たしてから、2部で戦ったのはその1シーズンのみということで、最近は1部を主戦場にしているチームということですね!

ただ、今シーズンは2月8日時点で13位と苦戦している状況です。

戦術

基本システムは、【4-4-2】。

ホセ・ボルダイス監督のこれまでの戦術は、一言で言うと『フィジカル重視』。

気迫を前面に出して相手を追いかけ回し、ボールを奪えば、中盤を飛ばして一気に前線にロングボールを入れる。

ボディコンタクトやスタミナなど、かなりフィジカルの要素を求められる戦術と言えるのではないでしょうか?

華麗なパスワークのイメージがあるスペインサッカーとは真逆であり、一部では『アンチフットボール』と蔑まれていたみたいですが、3シーズン連続で10位以内としっかり結果が出ていました。

しかし今シーズン、久保 建英 選手の入団が決定した時点での順位は16位(18位以下が降格)と大きく低迷。

そういった状況下でヘタフェが今冬に獲得したのが、久保 建英 選手とバルセロナのカルレス・アレニャ 選手です。

両選手ともフィジカルというよりは、足元の技術で勝負するタイプのため、今後の戦術の変化にも要注目です。

久保 建英 選手の出場時間

ラ・リーガ 出場時間

ビジャレアル

先発出場 2/17試合 出場時間 237分

ヘタフェ

先発出場 4/5試合   出場時間 313分

アディショナルタイムは含んでいません。

ヘタフェに加入してから4試合を消化した時点で既にビジャレアルでの出場時間を超えていました!

圧倒的に出場時間が増えていますね(^^♪

久保 建英 選手の起用法

2021年1月12日 エルチェ vs ヘタフェ 1-3 〇

エルチェ戦先発メンバー

システム:4-4-1-1

久保選手のシュートがキーパーに弾いたところをハイメ マタ選手が押し込んでゴール。

久保選手がクロスを上げた際にハイメ マタ選手がディフェンスに倒されて、PKを獲得。アンヘル・ロドリゲス選手のPKも成功。

2ゴールに絡む活躍。

2021年1月21日 ヘタフェ vs ウエスカ 1-0 〇

ウエスカ戦先発メンバー

システム:4-4-1-1

随所で高度なテクニックを見せつけ、レベルの高さが伺えた。

出場機会が少なかったせいか、少し運動量が少なく、ボールを奪われた後の切り替えが遅く感じた。

ただ、運動量に関しては、試合を重ねることで戻ってくるはずなので、もう少し様子を見るべきと思う。

2021年1月26日 アスレティック・ビルバオ vs ヘタフェ 5-1 ✖

ビルバオ戦先発メンバー

システム:4-4-1-1

開始直後の先制点となるククレジャ選手のゴールに絡んだ。

その後は、ほとんどプレーに絡めず、試合から消えている時間が多かった。

お互い前線から激しくプレスを掛け、強度の高い試合だったが、アスレティック・ビルバオの方がポゼッション能力が高く、試合を支配されてしまった。

この試合では、特にアスレティック・ビルバオの10番 ムニアイン選手のプレーが素晴らしく、ゴールシーンはほぼムニアイン選手からだった。

2021年1月31日 ヘタフェ vs アラベス 0-0 △

アラベス戦先発メンバー

システム:3-4-3

この日は、右サイドではなく、アレニャ選手と共にいわゆる『シャドーストライカー』のポジションに入った。

ただ、アレニャ選手も同様だが、全くと言っていいほど試合に絡めなかった。

お互いのチームがロングボールを多用し、久保選手とアレニャ選手の上をボールが行き交う展開だったため、仕方ない部分はある。

セットプレーでは、コーナーキックは蹴っていたが、フリーキックは別の選手が蹴る事になっていたことが気にかかる点。

2021年2月7日 セビージャ vs ヘタフェ 3-0 ✖

セビージャ戦先発メンバー

システム:4-1-4-1

今節はまたシステムが変わり、4-1-4-1の右サイドで先発。

やはりチーム全体として守備に追われる場面が多く、あまり試合には絡めず。

更にセンターバックのジェネが退場になったことで、センターバックの追加が必要になり、その交代選手が久保選手となってしまった。

その後チームは3失点。

久保選手はこれからどうすべきか?

この5試合を見てみて、まず言えることは、やはり久保選手のテクニックはラ・リーガの中でもかなり優れているということですね!

狭い場所でもピタッとボールを止めたり、ファーストタッチで相手を抜き去ったりと、ボールに触ると明らかに他の選手よりもテクニックが際立っていました。

ただ、ヘタフェというチームは、ロングボールを多く使うので、圧倒的にボールに触る回数が少なく、そのテクニックを披露する機会が少ないんですよね。

でもそれは、移籍する前から分かり切っていたこと。

『どうすれば、もっとボールに触れるようになるのか』『どうやったらボールタッチが少ない中で結果を出せるのか』そこを考えていくことが重要ですよね!

そこで、久保選手の課題を私なりにデイフェンス面も含めていくつか考えてみました!

課題① サイドライン近くにポジションを取りすぎ

昨シーズンのマジョルカ在籍時に示したように、久保選手のサイドライン近くでの縦への突破は非常に大きな武器です。

ただ、相手チームも研究してくるので、その武器を出させないように対策してくる訳ですね。

そういった中でも、久保選手はサイドライン近くにポジションを取るケースがかなり多いと思います。

サイドライン近くになると、元々180度しかプレーできる角度はなく、更に対策が加わるとかなりの確率で潰されてしまいます。

しかも久保選手、最近ファールされるケースも多いです。

これは、警戒されているからというのももちろんですが、相手DFとしても狙いやすいポジショニングをしているからとも言えるのではないでしょうか?

アレニャ選手と連携して、流れの中でポジションを入れ替えたり、少し中に絞ってみたりなど細かいポジションの修正をしていった方が良いと思います。

また、中に入ることでロングボールのこぼれ球も拾いやすくなりますし、アレニャ選手とククレジャ選手との距離も近くなり、こぼれ球を拾った後もパスが繋ぎやすい状況になると思います。

課題② パスを受ける前の動き出し

課題の①と関わるところですが、久保選手はほぼ止まった状態でパスを受けることが多いように思います。

止まった状態だと相手DFも狙いやすいですし、パスを出す側も狙われてるように思えて、パスが出しにくいです。

更に言うと、一度パスを受け、パスを出した後の動き出し、つまり連続した動きも少ないと思います。

そういったこともあり、同じMFのアレニャ選手やククレジャ選手に比べて、味方DFからのパスが入る数が久保選手は圧倒的に少ないのではないでしょうか?

課題③ ゴール前に入っていく回数が少ない

これは、特にボールを持っていない時の話です。

逆サイドからセンタリングが来そうな時に、ペナルティエリアからまだ遠い場所にいることが多いと感じます。

確かにロングボールで一気に前に行くので、なかなか厳しい場面も多いとは思いますが、『もっと全力で走れるんじゃないの?』と思うことがあります。

やはり『ゴールを決められる位置に行く』ということが大事なポイントだと私は思います。

これは久保選手に限らず、日本人選手皆の課題だと個人的には思ってます。

課題④ デイフェンス時のポジションが遠い

これも自分がマークする選手にボールが入る前の話です。

もしかしたら、チームの戦術の関係なのかもしれないですが、『どうぞ!出してください。』と言ってるかのように距離が遠いんですよね(^_^;)

パスが出れば、しっかりアプローチに行くんですが、インターセプトは全然期待できないポジショニングだと思います。

セビージャ戦で特に気になった場面があって、相手のゴールキーパーから左サイドバックにパスが出たんですが、ゴールキーパーへのプレスがしっかり掛かっていたため、パスがちょっと短くなったんですよね?

私としては、『これはインターセプトできる!』と思ったのですが、久保選手はかなり後ろにいて、全然無理でした。

ポジショニングをもう少し考えた方が良いかと思います。

課題⑤ ワンツーについて行けない

これもデイフェンス面ですが、ワンツーをされたら簡単に裏を取られてます

自分のマークにしっかりついて行けば、あそこまでやられることはないと思うので、意識次第ですぐ改善できると思います。

逆に改善できないと厳しいです。

久保選手が簡単にワンツーで裏を取られたら、サイドバックのダミアン選手は毎回数的不利になります。

これはサイドバックとしては、たまったもんではありません。

 

5つ課題を書きましたが、実際のところヘタフェというチームで結果を出すのは、めちゃめちゃ難しいとも思っています。

サイドバックのダミアン選手は、驚くくらいパスが下手です(笑)

あれではなかなかパス出てきませんよ(^_^;)

とはいえ、同時期に入団したアレニャ選手は既に2アシストを記録してます。

なんとか久保選手も早く結果を出していってほしいです!

まとめ

本日の内容のポイントをまとめます。

ポイント

 久保選手の移籍したヘタフェは、『フィジカル重視』のチームでロングボールを多用する。

久保選手の出場時間は、ビジャレアル在籍時に比べて、大幅に増えている。

チームがロングボールを多用するため、久保選手は試合から消えている時間が多い。

久保選手は、結果を出すためにオフェンス面・ディフェンス面で改善すべき課題が多くある。

くろパパ
期待の星、久保 建英 選手。

まだ19歳というのが驚きですが、これまでも色んな壁を乗り越えてきた彼なら、今回の壁も乗り越えてくれると信じてます!

これからも久保 建英 選手に注目していきます(^_-)-☆

DAZN

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くろパパ

1985年生まれの37歳。兵庫県出身。京都府在住。妻、息子(9歳)、娘(6歳)の4人家族。小学生から大学生まで真剣にサッカーを続けていました。週末は保護者コーチをしながら、息子のサッカー上達を願う、そんなサッカー大好きパパです。(2023年3月 JFAC級コーチライセンス取得)

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