今回はこちらの本を読んで感じたことを書いてみたいと思います。
著者の幸野健一さんってどんな人?
略歴:
1961年9月25日生まれ。東京都出身、中大杉並高校、中央大学卒。7歳よりサッカーを始め、17歳のときにイングランドへ渡りプレミアリーグのチームの下部組織等でプレー。以後、指導者として日本のサッカーが世界に追いつくために、世界42カ国の育成機関やスタジアムを回り、世界中に多くのサッカー関係者の人脈をもつ。また現役プレーヤーとして、50年にわたり年間50試合、通算2500試合以上プレーし続けている。
育成を中心にサッカーに関わる課題解決をはかるサッカー・コンサルタントとして活動し、各種サッカーメディアにおいても対談・コラム等を担当する。また、2014年4月に千葉県市川市に設立されたアーセナル サッカースクール市川の代表に就任。専用の人工芝グランドを所有し、イングランドのアーセナルFCの公式スクールとして活動していたが、2019年4月よりFC市川GUNNERSにチーム名が変更される。
また、小学5年生年代の全国リーグであるプレミアリーグU-11の実行委員長として、日本中にリーグ戦文化が根付く活動をライフワークとしている。プレミアリーグU-11は2015年に発足し、現在は33都府県で開催し、400チーム、7,000人の選手が年間を通してプレーする日本最大の私設リーグとなっている。
ご自身の海外での経験を活かして、日本の育成世代の環境の整備に力を入れて活動されている方です。
また、ご自身の息子さんもプロサッカー選手!すごいですね\(◎o◎)/!
幸野 志有人 選手
2009年 FIFA U-17ワールドカップに唯一の高校1年生として選出され、出場。
2010年 若干16歳でFC東京とプロ契約。
FC東京では、なかなか定着できず、J2のチームへのレンタル移籍を経験。
2017年 V・ファーレン長崎へ完全移籍。
2019年 前年に負った左膝前十字靭帯損傷により、負傷後出場なく契約満了。
2020年 シドニー・オリンピックFC(オーストラリア2部相当)に移籍も、開幕前に右膝前十字靭帯損傷の重傷を負い、シーズン中の復帰が不可能だったため、契約解除。
2009年にFIFA U-17ワールドカップと言えば、宇佐美 貴史 選手や柴崎 岳 選手など、いわゆるプラチナ世代のメンバーの大会。
その中に割って入っている訳ですから、そのすごさがより際立ちますね(;´∀`)
しかも、その翌年に16歳でプロ契約とは、とんでもない逸材だったんですね!
FC東京では定着できなかったものの、プロ選手として既に10年以上活躍していることは、なかなかできないことですよね。
現在リハビリを続けながら、次の所属先を探しているとのこと。
今後の幸野 志有人 選手にも要注目ですね!
本当にパッションが詰まってます!
この本の構成
第1章 迷ったら人と違う道を進め!
第2章 まずは親が変われ!
第3章 パッションを持て!
第4章 サッカーの概念を変えろ!
第5章 新世界の新モデルをつくれ!
第6章 自分の生き方は自分で切り拓け!(親子対談)
え~この構成見るだけでもパッション(情熱)が伝わって来ますよね(笑)
各章のそれぞれの項の題名もこのような熱いメッセージとなっておりますが、ただ暑苦しいだけの内容ではないので、皆さまご安心下さい(笑)
第6章は息子さんである幸野 志有人 選手との親子対談となっており、『親から息子へのアプローチがどうだったか?』という感想も聞かれていますので、そこも必見です(^^♪
子どもを信頼する
この本を読んで、気付かされました。
私が息子にしていたことは、『心配している』のではなく、『信頼していない』ということに。
むしろ『心配させるなよ!』とすら思っていたこともあったと思います。
人って失敗するから、学ぶんですよね。
『今度はあんな思いしたくない』『こうしとけば良かった』などなど
そうやって学んでいくのに、子供が失敗しないように親が先回りしてしまうとせっかくの学ぶ機会を奪ってしまう。
そういうことを自分はしていたんだなと痛感させられました。
これはサッカーのプレーに関してだけでなく、普段の生活においてもですよね。
私の息子も4月で小学2年生になります。
これからは、もっと彼のことを信頼し、色んなことを自分でさせていこうと思います。
常識を疑え!
この本には、このような項があります。
実は、ここから書く内容は違う章の内容なんですが、この言葉が一番しっくりくるなと思い、見出しに使いました。
ポイントは、日本サッカーの育成世代の問題点に関してです。
リーグ戦が圧倒的に少ない!
私の世代では、リーグ戦なんて全くなかったため、全く気づきませんでした。
特に高校サッカー出身なので、高校サッカー選手権のトーナメント方式に関して疑問も持ったことがなかったです(笑)
でもよくよく考えたら、1発勝負のトーナメントが一番重要な大会ってどうなんでしょうか?
しかも部員が100人越えの強豪校もざらにあり、全く試合に出れずに卒業する部員がたくさんいる。
いつの間にかそれが当たり前になって、涙のロッカールームが美談となってました。
この本の著者の幸野さんは、その現状に苦言を呈されており、加えて、リーグ戦の重要性を説かれています。
この点に関しては、非常に良い気付きを頂いたと感じています。
トレセンってそんなに重要なのか?
この件に関しては、私は前々から思っていました。
トレセンにものすごくこだわる親っていますよね?
私の周りにも実は1人います。(まだ小学1年生なんですけど 笑)
でも『トレセンってそこまで重要かな?』って私は前々から思ったんですよね。
確かにトレセンで得られる経験っていうのは、非常に素晴らしいものだと思います。
でも例えば、小学生でナショナルトレセンに選ばれた選手が全員プロになれているのではないと思います。
私が高校生の時、同じ地区に元ナショナルトレセンの選手がいましたが、その選手は高校生では京都府のトレセンにも選ばれていませんでした。
この選手は体が大きくならなかったことが大きな要因だと思います。
あと素行も悪かった・・・(笑)
何が言いたいかと言うと、『選手の成長は人それぞれ』ということです。
だから、小学生でトレセンに入れなくても気にしなくて良いと私は思ってます。
この本でも幸野さんが同様の意見を述べて頂いていたので、小心者の私はホッとしました(笑)
まとめ
子どもとの向き合い方、そして日本サッカーの育成環境の問題点などについてまとめられたこの一冊。
やはり本場のヨーロッパでの経験があるからこそ見えてくるものもあると感じました。
日本での常識に捉われず、日々疑問を持って色々と考えていかないといけないですね!
日々精進していきます(^^♪